こんにちは、川根本町公営塾です。
「先生、○○っていう専門学校の過去問があったらやってみたいです」
高校1年生の生徒に言われました。
学校の定期テストまで少し日があること、将来の進路がある程度固まっているということから、こういうことを言ったんだと思います。
とてもよい心掛けですし、「公営塾」という存在をとても上手に利用していると思います。
生徒に数学の過去問を渡すと、
「入試の問題ってこんな感じなんですか? そんなに難しくなさそうですね。これくらいなら全然できそう」
こんな感じのことを言いました。非常に頼もしいです。
確かに、用意した問題はそれほど難易度が高くなく、高校1年生の今の進度でもいくつかは解くことが出来ます。
しばらくすると、生徒はこんなことを言いました。
「先生、これ、どうやって解くんでしたっけ?」
あれれ、出来そうって言ってたのに……
少しヒントを与えると「あっ、そうだそうだ、そうだった」と言いながら解いていました。
そして生徒が一言。
「やばい、全然忘れてる」
そうなんです、そこなんです。そこが大事なポイントなんです。
一生懸命勉強して覚えたことを、すぐ忘れちゃうんです、人間って。
困っちゃいますよね、人間ってやつには。あんなに勉強したのに。
人間、一回ではなかなか覚えられないんです。忘れては覚え、忘れては覚えるんです。
完璧に、パーフェクトに覚えたと思っても、忘れちゃうんです。つらいね。
なので、定期的に思い出すことがとても大切なんです。
今回の過去問で、以前に学校で習ったことを忘れてしまっているということが、わかりました。
1年生のこの時期にそれに気づけたことは、小さくない収穫です。
数学に自信のある彼は、忘れているということが悔しそうでした。
でも、大丈夫。君が数学に一生懸命なのを、先生は知っています。
これくらいの問題なら、すぐに解けるようになります。地道にやっていきましょう。
……国語や英語も、コツコツ地道にやってね。