こんにちは。
川根本町公営塾です。
最近、
日本の50年ほど前の風景や人々のポートレートを見る機会があって、現代の日本の風景との違いを感じる事があったりして。
私たちの国、日本らしさについて想いを馳せてみました。
昔々は人口もそんなに多くはなかったので、人と人とのつながりは今より強いというか固いというか………そんな感じだったのではないかと推察しています。
「人となり」を重要視するような風潮だったのではないでしょうか。
生き方に直面しているという感じ。
寿命も今と比べると大分短かったから生きることに執着していて、もっと良い生き方を追求していた。
そこから
人の世のはかなさ、無常さを美しいと感じる意識が生まれ
悟りの概念に近い日本の思想が広まっていったのではないか。
昔々の日本人は言葉に表せない感情を、侘び寂びという言葉で表してきました。
代表的なものに枯山水などが挙げられますよね。
枯れた葉や木、ずっと動かなかったために苔むした岩。
時間の経過がわかるような劣化しつつあるものや、そこに佇む閑静な様子が愛されているという独特な感性が日本にはありました。
その言葉の中には慎ましく質素なものの中に奥深さや豊かさなどの趣を感じる心が表現されていて、
質素で静かなものの代名詞として使われています。
世界中から外国人旅行客が日本らしさを求めて旅行にやってくるようになりました。
京都や奈良の神社仏閣は人気の場所です。
古き良き日本の雰囲気が醸し出されているので、今でも人気のある観光地の一つになっていますよね。
日本の心がそこにあるようで、行きたくなるということでしょうか。
癒しにもなりそう。
コンピューター、AI、宇宙に人間が行く・・・
そんな現代に、無常さ(常で無い)を語るのは何だか不思議な感じがします。
でもだからこそ、敢て今日本ぽいものなんだと思います。
日本の日本らしい良いところをもっと楽しみたい!
神社仏閣への参拝もそうですが
俳句や短歌のような、人々の考えていたことをダイレクトに鑑賞できる書物や日記やに触れる事で
現代にも通じる経験談や知恵を知ったり、忙しい現代人も癒しを得る事が出来たり。
たまには
そんな静かな雰囲気に包まれて、空想や想像の世界に遊ぶのも
良い事なのではないかなと思います。
皆さんはどう考えますか

いわし雲
夏の終わりの虚しさよ
花火の後の
空と似てをり